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かんなぎ op.13~仁、デレる~

2009年01月24日 23:59

ナギ様、帰還の第13回。
難しいストーリー展開の割りに最後は上手く纏めたかな。



・ナギの帰還

<あらすじ>
万策尽きて、ナギを探すことを諦める仁。しかし、つぐみの説得を受け、再び探し始める。そうして、辿り着いた場所は―――。



<感想>
つぐみが改めて仁を説得する助けとなった「こころ」って夏目漱石のですよね(私は夏目漱石の「こころ」を読んだ事がない奴です。その割りに「夢十夜」は読んだ事があるんですけどw)。「図書館戦争」においても12話で堂上教官の愛読書として出てきましたね、そういえば。あまりにも多くの人が知っているから逆にこれまでは敬遠してきたのですが、さすがにここらで読んでおくべきでしょうか。

つぐみは仁に対してどうすべきかもう知っていたんですね。それを気づかせるには最高の道具だったんではないでしょうか。
しかし、あの部分で気づくというのはやはり「恋愛感情」があるんでしょうね。つぐみ自身はまだ気づいてませんが。

空は曇り空。
仁もこのままではいけないと思っているのでしょう。



つぐみの説得時では「迷った時は感情と直感で行動」って言ってますね。11話のは間違えちゃったのか、たまたまなのか。

ここでの仁への説得はそのままつぐみにも返ってきて、「どうすべきか」という問題の答えが出されていますね。

空は晴れ、仁の心のもやもやも晴れました。
やるべきことは一つですね。



ナギへの説得は1話の描写も活かされていました。
結局は、スタート地点に戻って来ただけですが、今度は一緒に歩いてくれる人がいる。
そう思っての涙と帰還でしょうか。



残りの部分は個人的には蛇足感あり。尺的に余ってしまった&ざんげちゃん出演の為ってところか。
「首吊り」のシーンとかの設定は無くして12回で終わるようにはできなかったのかな。大人の事情でしょうか。

とはいえ、美術部の面々がちゃんと二人を心配しているってことが分かるシーン。仁とナギの新しい感情の芽生えによってこれまでと同じとはいかない二人の生活。つぐみが仁に対して持っていた感情が「母性」的な感情でなく、「恋愛感情」だとおそらく自覚したところを見せたのは良かったか。

そして、セカンドステージへ。
と思えなくもないからBパートにもいいところはあれど、一つの作品としてはAパートで終わらせておくと私的にはすっきり終わって良かったかな。
でも、DVDには第14幕にあたる未放映話が入るんだっけ。それで、本当の意味での完成系になるのか。



全体として見ると、十分に良作の評価を受けていい作品だったと思います。最初から最後までクオリティが高く、且つ落ちなかった。
コメディパートが非常に優れていて、特に、7話と10話は秀逸。
だからこそ、シリアスパートのストーリーがイマイチだったのは残念か。
後は、未放映話の第14幕でつぐみが幸せになってくれることを祈るのみです。
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