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Angel Beats! op.13~Graduation~

2010年06月27日 23:59

死後の世界からの卒業の第13回。
全てが過ぎ去った後で、彼が叫んだ最初で最後の「わがまま」。

・落日の刻、慟哭の咆哮
「影」との戦いから三日後―――ゆりが目を覚ますと、そこには音無、かなで、日向、直井らがまだ死後の世界に残っていた。そして、彼らはこの世界から旅立つ為に、最後の儀式を執り行う。死んだ世界戦線卒業式。彼らがこの世界で過ごす最後の日。

最後に残された謎は「天使の心残りとは何なのか」ということでしたが、この物語を締めくくる最後の場面にきちんと用意されていました。
天使の心残りがどういう設定になされているのかがポイントでしたが、あの設定は死後の世界での音無と天使の出会いを奇跡的でロマンチックなものに仕立て上げましたね。うーん、こういうのには弱い。

音無の最後の選択はそれまでの彼が掲げてきた主張とはまるっきり正反対のもので、某所でも視聴者の大半が失望されたみたいですね。
ですが、私としては、ようやく最後の最後で自分の本当の気持ちを曝け出してくれて良かったと思ったものです。
7話の感想でも書いたのですが、彼は「他人の為に」生きていて、「自分の為に」は生きてはいません。それが私としては、間違ってるんじゃないのかなと思っていて、もっと「自分の為に」生きて欲しいと思っていました。それが、最後にこういう形で表現されて良かったなぁと。

ただ、あの描写、演出では音無がかなでに抱いていた感情が「恋愛感情」に見えるのは気のせいでしょうか。音無のかなでに対する感情はそういう次元を遥かに飛び越えたところにあると思うんだけど、どうなんだろう。

結局のところ、かなでの説得を受け、当初の信念を貫き、かなでの魂も卒業させた音無ですが、彼の本当の願いは叶わず。
最後に一人だけ取り残されたみたいですが、EDを見る限りだと、最終的には音無も成仏はしてるみたいですよね。
どうやって成仏したのかは不明ですが、最後にそういう風に取れる描写にしたということは、音無は「Angel Player」の制作者とは違う道を選んだということを示してるのだと思うことにします。
12話の感想で、「Angel player」の制作者は死後の世界での目的を「卒業」することだとしておきながら、もし、彼が愛した人が再び死後の世界にやってきて会えたら、その時はどうするつもりだったんだろうと疑問を残しました。
私の考えとしては、その時は、彼は永遠の楽園で暮らすことにするんだろうなと思ってます。
だから、この点でも彼と音無との違いが見られて良かったです。



そういうことで、最終的には音無もあの世界から卒業することができたと思われ、ハッピーエンドと取れなくもないですが、割合的にはアンハッピーエンドの雰囲気を漂わせて終了かと思いきや、最後にCパートが用意されてましたね。
個人的に、あれは必要なのかどうなのかはかなり悩むところですね。

この作品は「人生」をテーマにおいているのは分かるのですが、その下部構造として、「次」の人生にテーマをおいているのか、「今」の人生にテーマをおいているのかが最後まではっきりしなかったなぁというのが個人的に残ってまして。

9話で音無も天使も「次」の人生も悪くないとSSSのメンバーに思わせたいという願望を口にしていましたが、あの時、少し違和感を感じたんですよね。
と言うのも、SSSのメンバーは「次」の人生がどうこうではなく、「生前」の人生が理不尽で納得のいかないものだったから、死後の世界に迷い込んでしまったのであって、「次」の人生なんて考えてもいないんじゃないかなぁと思って。
12話では、ゆりは「どんなに理不尽な人生でも、そのたった一度きりの人生を、受け入れなくてはならない」というようなことも言っていて、テーマとしては「次」の人生がどうあるべきかではなく、「今」の人生がどうあるべきかに主眼を置いているようにも思うのですよ。ゆりがメインキャラクターである理由もここに焦点を当てたいからだと思ったのですが・・・。

その一方で、9話での音無と天使の願望や11話の音無の主張に同意するSSSのメンバー(これについては、11話の音無の主張がどのようなものであったのか気になるところ)、今回のCパートはその逆。「次」の人生がどうあるべきかに主眼を置いてるように感じます。

前者ならば、今回のCパートはハッピーエンドの一つの形としても、やっぱり、奇跡的でロマンチックだなぁと思います。

しかし、私的には、後者だと思いたくて、「人生ってやつはたった一度きりしかないのだから、突然、理不尽な死が襲ってきても、後悔のないように、自分がいつ死んでも満足できるように、自分が納得できる人生を、今、この瞬間から歩め!」なんてことをこの作品のメッセージとして受け取っていたので、そういうこともあってか、「次」の人生がある、なんて描写には違和感と言いますか、納得できないものを感じてしまうのです。

今回のCパートは、「来世」の存在を匂わせていて、6話での音無の直井に対する「お前の人生だって、本物だったはずだろ!」や12話でのゆりの言葉に説得力が弱まるような気がして。
「次」の人生があると考えさせてしまったら、「今」の一度きりの人生に対する情熱や葛藤が薄くなったり、また、生まれ変わって、性格も言動も何もかもが変わってしまったら、それは自分の人生じゃない。違う誰かの人生なのだから。

実際には、そこまで深くは考えておらず、あの終わりでは後味が悪いから、もう少し希望の見える終わりにしようという程度のものだと思うのですが、どうせなら、ざっくりアンハッピーエンドにしてくれとも思いました。
そうでないなら、音無と天使が共に卒業する気持ちのいいハッピーエンドにして欲しかったかな。むしろ、こっちが本音かもしれません。



さて、「Angel Beats!」も終わりを迎えました。
個人的評価を一言で纏めると、「それぞれの星はこれ以上ないほどの輝きを見せていたが、星と星を繋ぐ線は輝いていなかった」というところでしょうか。
はぁ?と思われた方、正解ですw
まぁ、それぞれの話数は単体で見るならば、非常に質が高かったと思うのですよ。
しかし、俯瞰的にこの作品全体として見るならば、そうでもないなと。
何て言いますか、毎回毎回、この作品は次の話を見る度に、違和感とかちぐはぐ感を感じて戸惑いを覚えていたのですよね。
今回の卒業式も死後の世界からの旅立ち=卒業というのも分かるんだけど、前回の話の流れからそういう雰囲気じゃないような。そして、やっぱり、話からは浮いていたと思います。
確かに、あの展開からこの展開、何となく分かるけど、視聴者の想像にお任せします的なことが多すぎないかという感じでしょうか。
ようするに「繋ぎ」の描写が圧倒的に足りないというのがあるのかな。

その原因は言うまでもないでしょうが、キャラクターの多さでしょうね。
もう、名作に後一歩という大半の作品はこの部分で大方つまずいてるような感じがする。個人的にも、少人数で物語を回す作品の方が好きなんですけど。
「Angel Beats! -Track ZERO-」のキャラクターをそのまま踏襲すれば良かったのにと思いますね。それもこれも最後の卒業式の寂寥感とかを出したいが為だったんだろうなぁとは思うものの、あれの為にはデメリットの方が多すぎますね。
「Angel Beats! -Track ZERO-」でも、野田と椎名は???なまんまだったし、チャーは現世での詳細も描かれていたにも関わらず、本編ではこの扱いというのはちょっとね。

指摘されてる方もいますが、最終的には「Angel Beats!」は「やりたいことをとにかくやり尽くした話の集合体」に過ぎないのでしょうね。もう無理矢理一つの作品にしてしまったと、そういう印象が拭えませんね。



相変わらず、マイナス点ばかり挙げるのはそこいらにいる人間並みに例に漏れず、上手いもんだと自分でも感心してますw
もちろん、いいところもありますよ。
先に挙げたように、話の内容自体は質が高いと思います。
これまでの感想の中でも、ところどころ、「人生」ということについて話の内容に沿って、自分なりの考えを表現してきたつもりです。
それから、某所での他の視聴者の方々との意見や考えを見るのは楽しかったですね。なるほど、こういう考え方もあるのかと毎回、衝撃を与えてくれたものです。
これだけを取っても、人には一人一人の確かな「考え」というものが確かに存在していて、それは、その人がこれまでに歩んできた「人生」から弾き出された一つの「答え」なのだと思うと、それを見せてくれたこの作品にはやっぱり、感謝しています。

また、ガルデモの音楽にも、勇気づけられている人、感動をもらっている人は確かにいて。
話の本編にあまり深く関わらなかったことが個人的には、すごく残念ですが、それでも、この作品を創ってくれてありがとうという気持ちでいっぱいですね。



これが「Angel Beats!」に対する私の「答え」の全てかな。
あぁ、これから、みなさんの意見や感想を見ていくのが楽しみだなぁ。
スタッフ、キャストのみなさん、お疲れ様でした。



・「Angel Beats! SSS(死んだ世界戦線)RADIO」 第13回
前回の「ぺろぺろ」に加えて、「やんよ」まで流行し、しまいには「カタコト言葉」まで。
webラジオはどこまで続くのかな?
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