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Book report op.18~December 2012~

2013年01月04日 23:28

2012年の読書メーター
読んだ本の数:41冊
読んだページ数:11615ページ
ナイス:114ナイス
感想・レビュー:41件
月間平均冊数:3.4冊
月間平均ページ:968ページ

織田信奈の野望 6 (GA文庫)織田信奈の野望 6 (GA文庫)感想
これまでのシリアスが嘘のように今巻はコメディ要素たっぷり。内容はともかくとして、アイディアは良いと思います。そして、この話を番外編のような扱いにするのではなく、きちんと本編として組み込んでいるのも私的には好感の持てるところ。また、「本能寺の変」(今作品でこのイベントが起きるのかはまだ不明ですが)に向けての信奈と光秀の対立構造も着々と構築されていますね。光秀が織田軍に加入した頃には、本能寺の変にどうやって持っていくのかと気がかりでしたが、なるほどこういうやり方で持っていくかと唸ってしまいました。
読了日:1月8日 著者:春日 みかげ
Another(上) (角川文庫)Another(上) (角川文庫)感想
「何」が起きていて、「何故」それは起きているのか―――上巻ではそれらが解明されますが、何も知らない少年である榊原恒一を主役に据えることで、読み手である私たちもすんなりとこの作品の世界観に馴染むことができます。さらには、彼と同じ視点や感情を共有できることが「ホラー」においては大きな利点にもなっているように感じられますね。もちろん、それらは作家の文章力や文章配置の巧みさがあってのものだとも言えますが。読書を惹きつけて離さない、先が気になる展開のさせ方はお手の物、でしょうか。
読了日:1月11日 著者:綾辻 行人
Another(下) (角川文庫)Another(下) (角川文庫)感想
「どのように」それは起きて、「誰」が「もう一人」なのか―――「もう一人」の存在が提示されたことでこの作品には「ホラー」のみならず、「ミステリ」の要素も多少加わってくるのですが、置かれている伏線を鑑みるに、あまりフェアな感じはしないんですよね。あくまで、その辺は「楽しむ」という範囲を逸脱すると、ダメかもしれません。「都合が良すぎる」と感じてしまう設定も多く、受け入れられない人も少なくはないだろうなぁと思う作品ですが、話自体は「面白い」と思います。私も例に漏れずページを捲る手を止められなかった一人なので。
読了日:1月15日 著者:綾辻 行人
刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ) (講談社BOX)刀語 第五話 賊刀・鎧(ゾクトウ・ヨロイ) (講談社BOX)感想
七花と校倉の対決を本来なら目玉にすべきところなんでしょうけど、これまで同様、それ以外の部分の方が楽しめるのが、果たして喜んでいいものかどうなのか。前巻もそうでしたが、先の展開に向けて大掛かりな「下ごしらえ」をしている感じですね。否定姫の登場もあり、真庭忍軍の動向も気になり…後半の爆発力はありそうだなと予感はさせてくれます。これにメインの部分もきっちりしてあると文句のない作品になるのですが…。「ちぇりお」の使用法の間違いに気づいた時のとがめに「何これ、可愛い…」と感じたのは私だけではないはず。
読了日:1月16日 著者:西尾 維新
刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)刀語 第六話 双刀・鎚(ソウトウ・カナヅチ) (講談社BOX)感想
前巻の「不殺」が七花に与えた影響というのは皆無だったので(あくまで状況的にそうしなければならなかっただけ)、ピンとこなかったのですが、今巻の「不殺」はちゃんと意味のあるものにしてくれましたね。次巻の結末が今巻で分かってしまうのですが、今巻の「不殺」は次巻の前フリ、というところでしょうか。次巻の出来事を経て、七花がどう変化するのか―――そして、次巻の結末に至るその過程はどうなのか―――先のことばかり気になってしまいますね。
読了日:1月19日 著者:西尾 維新
刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX)刀語 第七話 悪刀・鐚 (アクトウ・ビタ) (講談社BOX)感想
七実の「本当」はとても暗く深いところにあって見つけ出すのが難しいですね。それを見つけ出して壊してほしいと願う七実とそれを壊したくない七花と…その結末はすっきりしたものではありませんが、前巻の「不殺」と併せて、七花の心にもたらしたものは決して小さいものではないはず。珍しくとがめの奇策が本当に奇策で、いつもはイマイチのバトルも楽しめた中BOSSバトルにふさわしい内容だったと思います。
読了日:1月24日 著者:西尾 維新
刀語 第八話 微刀・釵 (カンザシ) (講談社BOX)刀語 第八話 微刀・釵 (カンザシ) (講談社BOX)感想
過去の自分と対峙し乗り越えるというのはファンタジーの定番ですね。前々巻から着実にステップを踏んで一本の綺麗な流れができています。そして、否定姫と左右田右衛門左衛門が本格的に登場ということで、完成型変体刀を巡る争いも面白いことになってきました。否定姫の正体がこの作品の最重要ポイントになりそうですね。
読了日:1月29日 著者:西尾 維新
機巧少女は傷つかない 7 (MF文庫J)機巧少女は傷つかない 7 (MF文庫J)感想
アリスやシンがどういった思想を持って行動しているのかが分かるのが今巻の大収穫なのではないでしょうか。アリスもまた深いところでもがき苦しんでいたわけですが、雷真やシンのように手を差し伸べてくれる者がいるだけでも、救われますよね。しかし、4巻に引き続き、ローゼンベルグさんはロキの格好の餌だなぁw敵側の魅力があまり感じられないのがこの作品の難点でもありますね。アリスやシンが味方寄りになって、それはますます懸念材料になりそうですし…。次巻からは「十三人」が登場しますが、大丈夫だと信じたい。
読了日:2月2日 著者:海冬 レイジ
刀語 第九話 王刀・鋸 (講談社BOX)刀語 第九話 王刀・鋸 (講談社BOX)感想
接吻で忘れさせたり、目隠将棋で集中力の欠如を図ったり…かなり強引に纏めた感が強い今巻。それまでの汽口慚愧の描写を鑑みるに、とがめの奇策はあっさりと凌駕されそうなんだけどな…と考えさせられる段階でこの解決方法にはやはり問題があるのかも。右衛門左衛門と真庭忍軍の対決の方が真っ当で面白いですね。鴛鴦のビジュアルが好みだったのに、今巻で退場というのが、今巻における最大のショックかもしれないw
読了日:2月5日 著者:西尾 維新
刀語 第十話 誠刀・銓 (講談社BOX)刀語 第十話 誠刀・銓 (講談社BOX)感想
七実戦以降、えらく地味な戦闘が続くのが少し面白みに欠けるところですが、今巻の仙人との会話劇のようなものこそがこの作者さまの真骨頂でしょうね。苦手意識の把握と理解は成長を促すと共に新しい選択肢を彼らに与えることになりました。奇策士は「鑢」という刀をこれからもふるっていくのか、ふるっていくのならば、どういう想いでふるっていくのか。そして、全てが終わった後で、奇策士は「鑢」という刀をどうするのか―――きっと、これまでとこれからとはまた違う二人の関係性が出来上がっていくことだと思います。
読了日:2月7日 著者:西尾 維新
正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)正捕手の篠原さん 2 (MF文庫J)感想
前巻からスパンが短かったせいもあるのか、大きく質が落ちたかなぁというのが読んでいての率直な感想。校正の粗がそれに拍車をかけてますね。新キャラクターの愛理に三大ヒロインに割って入るほどの勢いと魅力が感じられないのも大きいのかな。深見さんのさり気ない仕草やアピールがいちいちいじらしくて可愛いと思えたのが今巻の最大の収穫ですかね。うーん、それにしても、明学野球部が強いというのはどうしても違和感が拭えないw
読了日:2月22日 著者:千羽カモメ
僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 (MF文庫J)僕は友達が少ない7 DVD付き特装版 (MF文庫J)感想
夜空先輩の転落っぷりが凄まじいw今まで隣人部の中で常に主導権を握っていた彼女だからこそ、後手に回る彼女の姿に久々に大笑いさせてもらいました。ここでこの話を用意したのはグッドタイミングかもですね。また、「他人」→「友達」→「親友」に転換していく様を描こうとしているのもいいですね。小鷹が他人との深い付き合いを(無意識に)拒むのは過去の経験が起因しているのでしょうか。自分の行動の結果が誰かを傷つけるならば、そうなるのも致し方ないのかもしれませんが、そればかりではないことも彼は知る必要があるのかもしれません。
読了日:2月29日 著者:平坂 読
刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)刀語 第十一話 毒刀・鍍 (ドクトウ・メッキ) (講談社BOX)感想
真庭鳳凰の思想は闇に葬られたままか…ここまで引っ張って、乱心というのは残念なオチかなぁ。タネ明かしするにしても、それは次巻で否定姫にでもやらせればいいのになぁとか色々考えてしまいますね。七花&とがめの裏で暗躍する否定姫&右衛門左衛門ペアの方が相変わらず見ていて楽しいというのも何と言いますか…。バトルにしても真庭忍軍の方が特性とか能力が面白いのでどうしてもそっちに目がいっちゃいますね。さてはて、否定姫&右衛門左衛門の本当の狙いは何なのか?全ての答えは最終巻にて。
読了日:3月3日 著者:西尾 維新
刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)刀語 第十二話 炎刀・銃 (エントウ・ジュウ) (講談社BOX)感想
結末はまた随分とひねくれたものになりましたねw全ての物事が万事上手くいくなんてそんなおいしい話はない、ということでしょうか。最上級のハッピーエンドとは言えないでしょうが、七花もとがめも否定姫も右衛門左衛門もそれぞれのしがらみから解放されて、本当の自由を手に入れたのかもしれません。このシリーズについては、なんやかやとケチつけていたような気がしますが、最後の七花の決め台詞に熱く込み上げてくるものと爽快感とでそんなものも吹き飛んだ!…ような気がする。最終巻はいい出来でございました。
読了日:3月6日 著者:西尾 維新
織田信奈の野望 7 (GA文庫)織田信奈の野望 7 (GA文庫)感想
人は誰もが愛に飢えていて、それを満たす為に生きているのかもしれません。信奈も正宗も義景もその方法はひねくれてねじ曲がり屈折していますが、根本では認められたい、愛されたいという一心で…また、彼らの過去を鑑みると、一概にそれらを非難することは誰にもできないような気がします。長きに渡った信澄と浅井長政、市の物語もこの巻にて一つの幕が下りました。その結末は感涙ものでしたが、その代償として信奈は母の愛を諦めることになりました。一つ一つ大切なものを失っていく信奈に、良晴はどうするでしょうか。次巻も、楽しみです。
読了日:3月17日 著者:春日 みかげ
僕は友達が少ない ゆにばーす (MF文庫J)僕は友達が少ない ゆにばーす (MF文庫J)感想
当然のことながら本編とはどこかしらズレが感じられますが、各作家の色が出ていた点はアンソロジーならではで読んでいて良かったと思います。ただ、面白いかどうかと問われれば…まぁ、アンソロジーならこんなものなのでしょうか。唯一良いと思えたのは、「ぼっちは変化球が投げられない」。隣人部の残念ぶりが上手く表現されており、且つ、最後に良い話に昇華しているのは見事だなと思いました。しかし、まぁ、このアンソロジー参加の条件がマリアにあのワードを言わせることだったとしか思えないほどの一致っぷりは何なんだw
読了日:3月21日 著者:平坂読,裕時悠示,渡航,志瑞祐,さがら総
輪廻のラグランジェ 1 (MF文庫J)輪廻のラグランジェ 1 (MF文庫J)感想
映像→小説にするとどうなるのか知りたくなったという動機で読み始めましたので、一応の満足はあるものの、小説は話の流れに沿って書かれてあるだけという印象ですね。この小説を映像化となるとあのアニメにはならないだろうなぁ…というくらい情報量が少ない。小説→映像となるとキャラクターや心情描写も大切ですが、背景描写や設定の緻密さも重要なんだなということが分かりました。表紙のまどかにやられた人は私を含め、大勢いそうですねw
読了日:3月29日 著者:月見草平
織田信奈の野望 8 (GA文庫)織田信奈の野望 8 (GA文庫)感想
この巻から除々にフォーカスが織田家から相良軍団にスライドしていくのでしょうか。お馴染みの顔ぶれがほとんど出てこず、寂しさもありますが、物語は前に進んでいると共に時の無情さも感じます。それはさておき、半兵衛の良晴に対する献身性には狂気すら感じますね。事実として、この瞬間、彼女は病んでいるわけですが、それだけに想いの深さを痛感します。彼女に限らず、誰も彼もがピンチで、打つ手なしのこの状況をどう打開するのか―――このハラハラドキドキは5巻以来でしょうか。苦難を乗り越えた末の感動をまた味わいたいですね。
読了日:4月11日 著者:春日 みかげ
人類は衰退しました 1 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 1 (ガガガ文庫)感想
イラストや表面上の「わたし」から感じる印象はほんわかふわふわ。だけど、奥底にある真理にずばっと切られて、やられたような騙されたような感覚が何故だか快感でたまらない。既存作品では「キノの旅」の読後感に似ているかな。こちらは、扱っている世界観や題材等は面白いけれども、話を広げるのは難しそうです。それでも、限られた世界でどう読者を唸らせる話を展開させるか―――作者さまの力の見せ所ですね。それにしても、最後の報告書の内容がw
読了日:4月26日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 2 (ガガガ文庫)感想
今巻の「わたし」は自らに降りかかるクライシスとファンタジーの連続で大変でしたねw彼女の「本当」は深窓の令嬢ではもちろんなく、でも、その陰にある黒い部分でもない。彼女の「本当」は自らの終わりが現実味を帯びた時に無意識に泣きじゃくった姿であったり、助手さんがどんな人間であったら良いかと問われた時の答えにあるのではないでしょうか。自分であっても、他人であっても「世界」から隔絶され、忘れ去られることを厭うところに、彼女の「優しさ」といいますか、「母性愛」を感じてしまいました。
読了日:5月31日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 3 (ガガガ文庫)感想
今巻はSF冒険ファンタジーでしょうか。毎巻、ジャンルが異なっているのは面白くもあり、作者さまの読者を飽きさせない工夫が凝らされており、見事という他ありません。リアリティあるハードな状況に読み進めるのは大変でしたが、最後の「わたし」の選択に読後は清々しい気分です。それは誰にも理解されない選択。けれども、毅然とそれを選ぶ「強さ」とそれが故になじられ堰が切れたように泣いちゃう彼女の「弱さ」に私はまた嵌っていくのでした。タイトルの秘密にも迫りつつあり、次巻以降がますます気になるところ。
読了日:6月7日 著者:田中 ロミオ
正捕手の篠原さん3 (MF文庫J)正捕手の篠原さん3 (MF文庫J)感想
三巻にて最終巻となりましたが、打ち切りなのでしょうね。この巻で纏まったという感じはなく、不完全燃焼で終わったという感じがありありと伝わってきます。スポーツにコメディを取り入れるのは難しい…。明学野球部が弱小で野球をやるのが好きで楽しいというレベルならいいのですが、作中ではそうではないので、それが違和感というか反感を感じてしまう原因になってしまっていたように思います。でも、最終巻はそれを感じてなのか、これまでより幾分シリアス風味でございました。
読了日:6月13日 著者:千羽カモメ
人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 4 (ガガガ文庫)感想
すっかりサバイバーな「わたし」が堪能できる第4巻は1巻に並ぶ地味な内容だった気がしますが、独特な話作りは相変わらず好感の持てるところ。人間と妖精さんは互いに必要不可欠な関係でありながらも相反する存在なのかもしれません。どんなものにも終わりはやってきて、いつか妖精さんの時代もその時を迎えるのだろうと予感させる後半のエピソードでしたが、その時は世界の終焉なのか、それとも人類が再び最盛期を迎えるのか…。
読了日:6月25日 著者:田中 ロミオ
輪廻のラグランジェ2 (MF文庫J)輪廻のラグランジェ2 (MF文庫J)感想
この作品におけるノベライズはあくまで「おまけ」程度の位置付けというのが何とも悲しい。アニメで行われた出来事の羅列があるだけなので、感情が揺さぶられることもない。ある媒体の作品を別媒体で発表する際の醍醐味の一つは「いかに自分流にアレンジするか」なんてこともあってもいいと思っているですが、そういう気概というのも感じられず、いま一つ楽しむポイントがないのですよね…。まぁ、Season2のいい復習になりました。
読了日:7月1日 著者:月見草平
はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ) (HJ文庫)はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ) (HJ文庫)感想
タイトルの「鬼畜美学」がよく表れていたのが3章でしたが、よくもまぁ、あの内容からいい方向に纏めたなぁと思いますwあのサブタイトルは詐欺に近いような気もしますが、その通りだとも言えなくもないw主人公…よりも三人娘の(百合百合な)関係に期待したいのは私だけか。前々作のファンタジー要素と前作のエロティック+コメディの要素を上手くミックスしてきた作品だと思います。
読了日:7月5日 著者:上栖 綴人
はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)Ⅱ (HJ文庫 う)はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)Ⅱ (HJ文庫 う)感想
主人公が強いことは分かるのですが、その「強さ」をどう表現していくかがこの作品においては課題になりそうですね。ランキング戦がもう少し戦略的要素に沿ったものだと良かったのですが、どうにも力押しで無理矢理最後まで描写しましたという感じがします。二章は後の展開の前フリなのかもしれませんが、ここは省いてもっとランキング戦に時間も分量も割いて欲しかった。相変わらず三章がこの作品のタイトルに沿った内容なので、そこは良かった部分です。
読了日:7月14日 著者:上栖 綴人
人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 5 (ガガガ文庫)感想
学舎時代の「わたし」はまた随分と荒んでいるといいますか、達観してるといいますか…でも、やっぱり「一人」で居たくはなくて、「友達」と笑いあえる光景を諦めたくなくて、のばらの会に参加することになりますが…。人間は誰しもが「本音」と「建前」を使い分けて生きている生き物で、その「ズレ」の大きさに「わたし」も「Y」も辟易していたわけで、そんな二人が「友達」になる学舎時代の「わたし」のエピソードはその過程も含めて、秀逸でした。しかしな、「巻き毛」ちゃんだけは最後の砦として信じたかったよw
読了日:7月26日 著者:田中 ロミオ
人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)人類は衰退しました 6 (ガガガ文庫)感想
前巻の「いちにちいちじかん」に引き続き、今巻の「すかいはい」と「さぶかる」もどうにも後に残るエピソードじゃないのが気にかかるところ。どちらもこの作品の色は出ていて、良くできてはいるのですが、話として面白い…それで、終わってしまう。振り返って、話自体や「わたし」に想いを馳せる機会がないんですよね。カラー絵で「わたし」の「解☆決(横ピース)」が拝めるので、それで差引ゼロでしょうかw
読了日:7月31日 著者:田中 ロミオ
はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)Ⅲ (HJ文庫)はぐれ勇者の鬼畜美学(エステティカ)Ⅲ (HJ文庫)感想
一巻丸々vsフィル戦だけあって長く感じられますが、色々と趣向を変えて飽きさせない努力は見られます。とりあえずは一つの区切りがついて、次巻からネクストステージになりそうですが、あまり風呂敷は広げ過ぎず、張った伏線は次の巻で即回収くらいのスタンスでいってほしいです。「コクーン」や「朱の黄昏」との戦いは当分先の話のようですね。それまでに、面白さを維持できていればよいのですが…。今巻での鬼塚の立ち位置は1巻から急に変化があり過ぎて、少し違和感を感じますね。
読了日:8月6日 著者:上栖 綴人
ブラック・ブレット―神を目指した者たち (電撃文庫 か 19-1)ブラック・ブレット―神を目指した者たち (電撃文庫 か 19-1)感想
情景・状況描写がかなり丁寧で日常とはかけ離れた世界観でもすんなり入り込めるのは良いところですが、無駄が多いかなという点も否めないので、もう少しすっきりされててもいいかもしれません。夏世は短いシーンで強烈なインパクトを残してくれましたが、将監はvs影胤のシーンくらいはないと何の為のキャラか分からずもったいない。それは些末なことで、一番の懸念事項は主人公のキャラや口調が不安定に感じることですかね。主人公に入れ込めないのは辛いところです。全体的なストーリーや展開は良かったので、次巻にも期待したいところですが。
読了日:8月23日 著者:神崎 紫電
ブラック・ブレット〈2〉vs神算鬼謀の狙撃兵 (電撃文庫)ブラック・ブレット〈2〉vs神算鬼謀の狙撃兵 (電撃文庫)感想
今巻は物語が脇道に逸れず、女性陣がそれぞれの魅力や強い信念を垣間見せはじめたり…と、前巻より質は高くなっていると感じました。ティナとの決着の均衡を崩したきっかけがアレだったのが今巻では唯一の決定的マイナスか。盛り上げる為の舞台は整い、後は男性陣が頑張ってくれれば概ね満足ですかね。木更や未織もいいけど、私は聖天使様LOVEかな。うん、誰も聞いてない。せいぜい「君は僕だけのものだよ。(中略)ハァハァ―――」しないようにしますwしかし、この三人とは誰が相手でも「身分違いの恋」になるのだから何だかすごい状況です。
読了日:8月31日 著者:神崎 紫電
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ! (富士見ファンタジア文庫)感想
この作品の最大のウリは「隠れオタク兼リア充」を目指す主人公の心情描写でしょうね。共感できすぎてちょっと怖いですwただ、オタク友達とオタクトークとか男女混合カラオケとかそんな羨ましいイベントは私にとってはフィクションですけどwですが、それも彼は自分の中で必死に「革命」を起こそうとして、起こしているが故ですね。主人公がヒロインを助けるお約束も彼のような人だからこそよりいいものになっていました。「自分を変える」というのは本当に難しいことだけど、どうなっていくのか次も楽しみにしたいと思います。
読了日:9月4日 著者:村上 凛
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!2 (富士見ファンタジア文庫)おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!2 (富士見ファンタジア文庫)感想
桜井さんが主人公を敬遠してる理由は事前に恋ヶ崎嬢から聞いて知ってるにも関わらず、最後で桜井さんに同じ告白させて、主人公がまた驚いている展開は疑問符がついてしまいました。ページ数稼ぎとかそんなんじゃないでしょうけど、前者の描写は省いてもっとスマートになっていれば、読後感はもっと良かったかな。それにしても、桜井さんは見事に男子諸君の理想が詰め込まれてるような気がしますなぁwヒロインを差し置いて人気投票一位になる…そんな感じ。あかりちゃんもいるし、やはり、主人公の下には可愛い女の子が集まるものなんだなぁ(涙)
読了日:9月28日 著者:村上 凛
おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!3 (富士見ファンタジア文庫)おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!3 (富士見ファンタジア文庫)感想
花火大会の話は他力本願なところがあるので、残念かな。この主人公は他から背中を押されても最後の選択は自分の力で行い、運命を必然にしていくところが良いところだと思うので。戻ったところで偶然ばったり遭遇やら、酒の力で皆とコミュニケーション取れたというのは、個人的にはしっくりこない。それと、他キャラを貶めてヒロインを持ち上げるのもNG。反面、デートとコミケの話は良かったですね。もう桜井さんが可愛過ぎる~w同じ趣味を共有し合えるって…本当に羨ましいです。その相手がこんなに巨乳で可愛い女の子なら幸せじゃないかw
読了日:9月30日 著者:村上 凛
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)龍ヶ嬢七々々の埋蔵金1 (ファミ通文庫)感想
導入部分が弱いのと主人公のパロディを含んだノリが肌に合わず脱落しそうでしたが、「七々々コレクション」の存在とそれを巡る展開が良く、とりあえずは最後まで読んで良かったと言える作品に。登場キャラクターはそれぞれが熱いモノを抱えていて好印象ですが、七々々はあの設定で上手く使いこなせるのかは不安材料。七々々ルールはさすがにもっと説得力ある説明がないと辛いところだし、とにもかくにもプラスもマイナスも孕んだ作品でしたかね。
読了日:10月12日 著者:鳳乃 一真
龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2 (ファミ通文庫)龍ヶ嬢七々々の埋蔵金2 (ファミ通文庫)感想
雪姫姉さんのヒロイン力に萌えた第2巻。「消えた七々々コレクション」解答編は前巻に引き続き、鮮やかさと爽快感を感じるのでそこはこの作品の良いところですね。ただ、そこに至るまでに「遺跡」のギミックが趣向の凝らされてないものだったり、後の伏線としての方が意味合いの強かったツクヨミ街のくだりが質の高さを感じさせない原因なのですかね…。主人公のあのノリがさらに軽さを促進しているような気がするのですが、こればっかりは私の肌に合わないと諦めるしかないのかな。
読了日:10月26日 著者:鳳乃一真
双子と幼なじみの四人殺し (GA文庫)双子と幼なじみの四人殺し (GA文庫)感想
事件の問題編と双子のキャラが良かったことを除けば、後は微妙かな…というのが本音。惹かれる面白そうな要素や素材はあるのですが、それが線となって繋がらない為に盛り上がりに欠ける。不必要な描写も散見されるし、もう少し練られてたらと思いますね。今後はあの人との対立や「幸せの在処」を見つけることを主軸にしていくのだろうけど、何かもうそうなると、タイトルとは別の作品になりそうですねwそもそも、この内容にこのタイトルはどうにも的を得ていないような気がするのですよね。
読了日:11月3日 著者:森田 陽一
空耳の森 (ミステリ・フロンティア)空耳の森 (ミステリ・フロンティア)感想
何とも評価が難しい作品になりました。前巻のインパクトを要求するのはさすがに酷というものですが、それでも上質な作品に仕上がっていると思います。これまでの作品が重厚で濃厚なミステリならば、今作は引き算された軽快なミステリですね。どの短編を切り取ってもバラエティに富み、テイストも異なっており、著者様のアイディアの豊富さと文章力の高さが窺えます。ただ、「発音されない文字」は収録しない方が良かったんじゃなかろうか。あれはこれまでの七河迦南作品未読者には不可解な内容で、作品全体の質を下げてる要因だと思うのですよね。
読了日:11月9日 著者:七河 迦南
双子と幼なじみの四人殺し 2 (GA文庫)双子と幼なじみの四人殺し 2 (GA文庫)感想
エンターテインメントの観点からすると楽しめる作品ですが、ミステリ小説として捉えられると酷評されそうなオチとミスリードですねwだからこそ、ライトノベルでやっているんでしょうけど、それでももう少し練って欲しいなと思ってしまうのですよね。そのせいか、今巻も無駄な描写が多いなと感じる…。うーむ、それにしてもsaitomさんが描かれた表紙の一縷も見事にはいてない娘だw
読了日:12月25日 著者:森田 陽一
双子と幼なじみの四人殺し 3 (GA文庫)双子と幼なじみの四人殺し 3 (GA文庫)感想
一番メインにならなきゃいけない「事件」がおまけみたいに感じてしまうのは良いことなのか悪いことなのか…今巻においてはその両方と言えるような気がしますが。というのも、いつも三人一緒だった主人公たちがそれぞれの道を歩み始めることを予期する展開になったことと登場人物の信念や価値観といった心理描写が良かったことが原因でしょうか。いずれにせよ、着地点がどうなるのか分からなくなってきてワクワクできる展開になってきたとは思います。後は、ミステリの要素がもっと良ければと望むばかり。
読了日:12月28日 著者:森田 陽一
僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)僕は友達が少ない 8 (MF文庫J)感想
理科と幸村が小鷹の良き隣人…以上の友達になった巻だけに二人がメインの「リア王と道化」、「強き心に花よ咲け」はシリアスの中にこの作品らしいコメディが上手く絡められてて良い話に仕上がってたと思います。葵や日向ら生徒会の面々はこの巻では物語を動かす為だけに登場したように見えるので彼女らの魅力も次巻以降はきっちり描いてくれるはず。そして、相変わらずゲームのネタは鉄板ですね。表紙についてですが、ずっと夜空の笑顔の爽やかさに違和感を抱いていたのですが、読了後になるほどこれは理科だったのかと気付く私w
読了日:12月31日 著者:平坂 読

2012年に読んだ本まとめ
読書メーター









常ならば、あけましておめでとうございますと年始早々の挨拶から始めるところですが、年末年始は仕事をしていたので、全く明けた感じもおめでたい感じもないというのが本音なのですよね。ようやく本日になって正月休み…みたいなものです。たった二日ですけど。

そして、お久しぶりですという台詞を何度言えばいいのかwうん、やる気はあるんだよ。
まぁ、前置きはこの辺りにして、年始最初の記事は昨年読んだ本を振り返ろうと。

当たり前のようにライトノベルが多いですが、アニメ化された作品を直前に読むことで原作既読状態でアニメに臨む…ということができるようになったのが良いことかもしれませんね。
これまでは未読状態で挑むことが大半だったわけですが、昨年は「Another」をはじめ、「織田信奈の野望」、「人類は衰退しました」、「はぐれ勇者の鬼畜美学」はアニメ開始直前に一気にある程度の部分は読破したので。

既読状態でアニメを観ることのメリットは原作と比較できるということでしょう。しかし、その反面、デメリットは別媒体であるにも関わらず、同様のフィルターを持って観てしまうことでしょう。
さてはて、原作既読状態と未読状態での同作品のアニメの評価は同じになるのか。私はなるべく小説は小説、アニメはアニメと切り離して評価するように心がけてはいるのですが、それが出来ているかは自信がないのですよねw

話が逸れました。
いずれにせよ、私にとって「アニメ化決定!」という煽りは効果的のようですw既に2、3月は「デート・ア・ライブ」と「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」を崩す予定でいますので。



ライトノベルばかりの昨年でしたが、純文学でも読みたいのはいっぱいあるんですよ。
ただ、それでもライトノベル寄りになるのは、自分が「キャラ萌え」嗜好で「可愛いもの」好きなんだろうなということがこうして見てみると気付かされます。「可愛いは正義!」だなんてよくもまぁそんな恥ずかしいことをと昔は思ったものですが、今になるとそれも肯けるくらいになりましたw



実は、特定の作家さん買いというのはあまりないのですが、別格に惚れこんでいるのがミステリ作家の七河迦南さんで、「空耳の森」という作品が二年振りくらいに発売されて、これは自分としては珍しく購入したその日から読み始めました。
感想でも少し触れていますが、感覚的に文章が上手いと感じる作家さんで、すごい真似したい文章なんですよね。
私もこうしたブログなんかで文章力を養っているつもりでいますが、同じ日本語を使っているのにどうしてこんなに違うんだろうと日々思います。使う言葉のチョイスや組み合わせ、構成を変えるだけでこうなるのか…はたまた、もっと別の何かがあるのか…それを思うと言葉への興味は尽きないし、それを巧みに扱う作家さんにも畏敬の念を抱かずにはいられない。



そろそろ、話を締めましょう。

今年は…50冊目標に読んでいこう。
でも、そのペースだと明らかに積読本の方が読了本より増えていくので、密かに200冊は読みたい!…なんて口が裂けても言えないw
とりあえず、1月は「僕と彼女のゲーム戦争」シリーズを筆頭に5冊読了を目途にしておこう。
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